私たちの体のおよそ6割^※は、水分で占められています。そして、体内の水分は水と電解質（ナトリウムやカリウム、カルシウムなど、水に溶けてイオンとなる成分）で構成されています。

この体内の水分には、老廃物の排泄を促したり、血液やリンパ液となって栄養素や酸素を体中に行き渡らせたりなど、健康維持に欠かせないさまざまな働きがあります。

※年齢とともに変化します。また、個人差があります。

ところが、うまく水分補給ができないと体内の水分のバランスが崩れてしまい、夏バテなどの不調や脱水症、熱中症の原因になることもあります。

それでは、上手に水分補給して健康を維持し、熱中症対策するためには、どのようなことを心がければよいのでしょうか。

しっかりと汗のかける体を目指しましょう

汗をかくと、皮膚の上で汗が蒸発するときに熱が奪われ（気化熱の作用）、体温が上がり過ぎないように調節されます。しかし、運動不足の方や、汗をかく機会が少ない方は、汗腺（皮膚にある、汗を分泌する腺）の機能がうまく働かないことがあります。

普段から積極的に体を動かしたり、ウォーキングなどの適度な運動を続けたりして、しっかりと汗のかける体を目指しましょう。

水分補給は、こまめに少しずつが基本

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就寝中も汗をかいているので、朝起きたときは、体内から水分が奪われている状態です。目覚めたら、コップ1杯ほどの水を飲みましょう。

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夏の間は、じっとしているだけでも少しずつ汗をかいています。また、のどの渇きを感じたときは、すでに体内の水分量が不足している状態です。こまめに少しずつ、水分を補いましょう。

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入浴の前後や、寝る前にも水を飲むようにしましょう。

水を一度にがぶ飲みすると、体内の水分と電解質のバランスが崩れることもあります。少しずつ水分を補給しましょう。